Goby のインストール方法
Emacs は、バージョン 22 以降を使って下さい。
goby-ver.tar.gz を展開し、以下を実行して下さい。Emacs Lisp ファイルがバイトコンパイルされ、インストールされます。
% make
% su
# make install
インストールするディレクトリが /usr/local でない場合は、以下のように PREFIX を指定します。
# make install PREFIX=/usr/pkg
“.emacs” の設定
“.emacs” に以下の設定を入れます。
(autoload 'goby "goby" nil t)
MacOS X での設定はこれだけです。(MacOS X で画像の機能が必要な場合は、netpbm もインストールして下さい。また、goby-window-manager-view-top-position を設定すると、表示モードでより上を占有できるようになります。)
Unix では、 “.emacs” で TrueType のフォント名を設定して下さい。XF86Config の FontPath に指定したディレクトリに、fonts.dir があるはずです。fonts.dir を見てファミリ名を調べ、それを指定します。いわゆる X フォントの長いフォント名は使わないで下さい。
XFree86 に付いてくる英語フォント Luxi と、最近よく使われている日本語フォント Kochi の設定例:(PostScript のフォントと字体とかなり異なるので、PostScript も作成するなら、お勧めではない。)
(setq goby-gothic "kochi gothic")
(setq goby-mincho "kochi mincho")
(setq goby-helvetica "luxi sans")
(setq goby-courier "luxi mono")
(setq goby-times "luxi serif")
MS のフォントを利用する例:(ASTEC-X も、この設定で OK。)
(setq goby-gothic "ms gothic")
(setq goby-mincho "ms mincho")
(setq goby-helvetica "arial")
(setq goby-courier "courier new")
(setq goby-times "times new roman")
Gnome か KDE を利用している場合は、以下も追加して下さい。
(setq goby-use-advanced-window-manager t)
Xtt
XFree86 から TrueType フォントを利用できるように設定してない場合は、できるようにして下さい。XFree86 は ver 4.2.0 以上で Goby が動くことを確認しています。
(0)必要なら mkfontscale をインストール
ステップ (1) で mkfontscale というコマンドが必要になります。XFree86 ver 4.3.x には、mkfontscale が付属しています。
XFree86 ver 4.2.x には、mkfontscale が付属していません。ドライバーの関係で XFree86 ver 4.2.x を使わざるを得ない人は、mkfontscale をインストールして下さい。インストールには、以下のような方法が考えられます。
- mkfontscaleのソースを取ってきて、頑張ってコンパイル
- 注:mkfontscale は XFree86 にマージされたためオリジナルの配布元から削除された
- NetBSD には pkgsrc がある
- XFree86 ver 4.3.x を自分でコンパイルし mkfontscale だけをインストールする
- コンパイル済の XFree86 ver 4.3.x から mkfontscale を取りだしインストール
(1)TrueType フォントのインストール
TrueType フォントをインストールするディレクトリを決定し作成します。ここでは、“/somewhere/ttfont/installed/” だとしましょう。このディレクトリに、TrueType の英語フォントと日本語フォントをコピーして下さい。そして、mkfontscale と mkfontdir をこの順に実行して下さい。
% su
# mkdir /somewhere/ttfont/installed/
# cd /somewhere/ttfont/installed/
# cp SOMEWHERE/*.ttf SOMEWHERE/*.ttc .
# mkfontscale
# mkfontdir
(2)XF86Config の設定
XF86Config で FontPath を設定し、xtt (あるいは freetype) モジュールをロードするようにして下さい。
Section "Files"
FontPath "/somewhere/ttfont/installed/"
EndSection
Section "Module"
Load "xtt"
EndSection
(3)動作確認
XFree86 を起動し直せば、TrueType フォントが利用できるようになっているはずです。Firefox で TrueType フォントが使えるようになったか確認しましょう。
「Font」の設定で「Japanese」を選ぶと、インストールした TrueType が選択可能になっていれば OK です。
Firefox で TrueType フォントが使えるのに、Goby の日本語文字は色は変るけど大きくならない場合、Xresources が変だと思われます。Emacs 関係の Xresources を消して X を起動し直してから、試して下さい。
Emacs のフォントの設定を Xresources でやるのは、個人的には嫌いです。僕は以下のような等幅フォントの設定を .emacs に書いています。
;; 先頭がデフォルトの値
(defvar my-font-size-list '(16 14 24))
;; これらのサイズが、Shift+左クリックで表示されるメニューに現れる
;; ようになる
(defun my-set-standard-fontset (lst &optional init-alist)
(let ((def (car lst))
(slst (sort lst '<))
(form "-*-fixed-medium-r-normal-*-%d-*-*-*-*-*-fontset-standard")
siz spec)
(if init-alist (setq default-frame-alist init-alist))
(while slst
(setq siz (car slst))
(setq slst (cdr slst))
(setq spec (format form siz))
(create-fontset-from-fontset-spec spec nil 'noerror)
(if (= siz def)
(setq default-frame-alist
(cons (cons 'font spec) default-frame-alist))))
(setq initial-frame-alist default-frame-alist)))
(my-set-standard-fontset my-font-size-list)
ASTEC-X
コントロールパネルの「フォントのパス」に「/built-in-ttf」を入れて下さい。詳しくは、マニュアル「TrueType フォント」の項を参照して下さい。
補助プログラム
- netpbm
- 画像を利用するには、netpbm が必要ですので、インストールして下さい。Windows では、cygwin から入れましょう。
- ImagiMagic
- >Unix では、スクリーンダンプを取るために、ImageMagic が必要ですので、インストールして下さい。Meadow だと一緒にインストールされているはずです。MacOS X では不要です。