Goby のカスタマイズ
ウインドウ・マネージャ
Emacs 22 には、X Windows System のウインドウ・マネージャとうまく共存する仕組みがあります。よって、そんなにカスタマイズしなくても、正しく動くはずです。想定されている正しい挙動を以下に示します。
(1) *goby* フレームは、以下のように画面にぴったり収まるのが正しい姿です。
- 画面の上端にはタイトルバーが表示されます
- ミニバッファも画面に収まります
- 左右の端では、ウインドウ・マネージャの枠は隠れ、Emacs の fringe (折り返し記号が表示されるところ)が表示されます
(2) 表示モードでは、以下のように真っ白/黒になるのが正しい姿です。
- フレームは上方向に移動して、タイトルバーが隠れます
- 残念ながら MacOS X では若干残ります。
- フレームは下方向に伸びて、モードラインとミニバッファが隠れます
- 左右の移動はありませんが、fringe が真っ白/黒になります
上記のように動かない場合、次のようにカスタマイズして下さい。
*goby* フレームのタイトルバーが表示されていない場合、タイトルバーのピクセル数だけ下げて表示するといでしょう。
(setq goby-window-manager-top-position 16) ;; デフォルトは 0
表示モードでモードラインが隠れない場合、下方向に伸ばす行数を増やすとよいでしょう。
(setq goby-window-manager-bottom-margin 7) ;; デフォルトは 5
表示モードで上の文字が隠れてしまう場合、上に移動するピクセル数を 0 にするとよいかもしれません。
(setq goby-window-manager-view-top-position 0) ;; デフォルトは -22
MacOS X では、適当なマイナスの値に設定するとよいかもしれません。
(setq goby-window-manager-view-top-position -15) ;; デフォルトは -22
タブ
大きさと色をカスタマイズしたい場合は、goby-tab-spec を設定して下さい。デフォルトは以下のようになっています。
(setq goby-tab-spec '((0 6 "gray25" "gray50") (1 5 "#004080" "#007080") (2 4 "#006080" "#009080") (3 3 "#008080" "#00b080")))
書式は以下の通りです。
- 最初の数字がタブの数
- 二番目の数字がフォントの大きさ(画面の高さに対する百分率)
- 三番目が色
- 四番目が箇条書記号の色
タブが深くなって goby-tab-spec に設定されてない場合は、goby-tab-spec 最後のエントリが使用されます。
テーマ
Goby には標準で 'light と 'dark という二つのテーマが用意されています。デフォルトのテーマは 'light です。'dark にしたい場合は、以下のように設定します。
(setq goby-theme 'dark)
フック
Goby には以下のフックが用意されています。
- goby-decorate-initial-frame-hook
- Goby のフレームが作成されるときに呼ばれる
- goby-view-mode-enter-hook
- 表示モードに入るときに呼ばれる
- goby-view-mode-enter-hook2
- 表示モードに入るときに呼ばれる
- goby-view-mode-exit-hook
- 表示モードを抜けるときに呼ばれる
- goby-view-mode-exit-hook2
- 表示モードを抜けるときに呼ばれる