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11 実装について

"mewl" と "mewencode" が必要なのはなぜ?

Mew では、Summary mode でメッセージを取得している間や、一覧を再表示して いる間に、メッセージを読み進めることができます。これは、プログラムの制御 の流れが複数必要であることを意味しています。Emacs で制御の流れを複数にす るには、サブプロセスを作るか、TCP コネクションを張るしか方法がありません (Emacs Lisp には light weight process がありません)。POP や SMTP には、 TCP コネクションを使うので問題ありません。しかし、Summary mode の一覧を 再表示するためには、何かコマンドを起動しないといけません。これが、 "mewl" が存在する理由です。"mewencode" が存在する理由は、単に速度のため です。MIME の符号化を Emacs Lisp で実装したところ、使い物にならないぐら い遅かったので、"mewencode" を使い続けています。(ただし、Base64 が Emacs で実装されていれば、そちらを使います。)

文字列検索(‘C-s’、‘C-r’)すると、行末にカーソルが飛ぶのはなぜ?

Summary mode において、スレッド情報は表示されません。これは、Summary mode で表示されている行に関しては、表示する瞬間にスレッド情報に非表示 の属性を付けるからです。非表示の属性がついている部分は文字列検索の対象 にはなりません。しかし、Summary mode に表示されていない行のスレッド情 報は、非表示の属性がついていないため、検索の対象となります。そして、合 致した行が表示される際に非表示の属性がついて、あたかも行末に合致したか のような錯覚を受けます。Summary mode 全体の行のスレッド情報には、キー の入力がない時間に非表示の属性が付きます。全体に非表示の属性が付くと、 Summary mode のモードラインの右端にある ‘*’ マークが消えます。こ の状態では、文字列検索が直感通りに働きます。

Mew 4.3 でファイルを添付すると MS のメールリーダでファイル名が認識できるようになりました

MS のメールリーダは、ファイル名を符号化する際に、標準化されてない独自の 方法を使います。MS のメールリーダが、標準化されている符号化方式に移行す ればいいのですが、何度お願いしても無理でした。そこで、Mew では以下のよ うな方法で、この問題を解決しました。すなわち、Mew は基本的には標準化さ れている方法で、ファイル名を符号化します。それに加えて、MS のメールリー ダが参照する標準化されてないパラメータに対して、ファイル名を MS 独自の 方法で符号化し、付加します。


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