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ここでは、テキストである本文を PGP や S/MIME で署名したり暗号化したりす る方法について説明します。紹介するコマンドは以下の通りです。
草稿全体を署名する。パスフレーズを入力すること。
草稿全体を暗号化する。
草稿全体を署名後暗号化する。パスフレーズを入力すること。
草稿全体を暗号化後署名する。パスフレーズを入力すること。
メッセージを暗号化するには受信者の公開鍵を使用します。逆に署名するには 自分の秘密鍵を使います。よって、署名するためにはパスフレーズを入力する 必要があります。ただし、パスフレーズの保存機能やマスターパスワードを使っ ており、パスフレーズが保存されている場合は、パスフレーズを入力する必要 はありません(See section パスワード)。
これらのコマンドは、通常 PGP/MIME を作成します。S/MIME を作成したい場合 は、以下のように設定して下さい。
(setq mew-draft-privacy-method 'smime) |
この変数の値は、Draft モードの ‘C-cC-pC-m’ でも変更できます。
上記4つのコマンドは、次節で説明するマークを使った作成方法の省略方法に当 たります。
メッセージに署名を施すには、‘C-cC-s’ と入力します。署名の際には、自 分の秘密鍵を復号化する必要がありますので、パスフレーズがキャッシュされて いなければ、入力を促されます。署名が施されたメッセージは、+queue または +postq に格納されます。
自分の秘密鍵は、From: にあるアドレスを元に特定されます。From: がない場 合は、デフォルトの秘密鍵が選択されます。From: にあるアドレスとは違うア ドレスで秘密鍵を指定したい場合は、‘C-uC-cC-s’ と入力して下さい。
メッセージを暗号化するには、‘C-cC-e’ とタイプして下さい。To: や Cc: からアドレスを切り出して、その受信者が復号化できるよう暗号化します。暗号 化するだけのなので、パスフレーズを訊かれることはありません。作成されたメッ セージは、+queue に格納されます。
このメッセージは、受信者の公開鍵に加えて、自分の公開鍵でも暗号化されてい ます。ですから、作成したメッセージを復号化できます。たとえば、‘g’ で +queue に移動し、念のため復号化して確認することが可能です。
署名後暗号化するには、‘C-cC-b’ と入力します。暗号化後署名するには、 ‘C-cC-r’ とタイプします。どちらの場合も作成されたメッセージは、 +queue に蓄えられます。
署名を施したり、暗号化したりしてメッセージを送ろうと思っていても、うっ かり忘れることがあります。これを防ぐために、メッセージを作成するコマン ド ‘C-cC-m’ や ‘C-cC-c’ を実行すると、自動的に署名や暗号化を 施す機能があります。
作成するすべてのメッセージのプライバシを保護したいなら、 ‘mew-protect-privacy-always’ を ‘t’ にして、 ‘mew-protect-privacy-always-type’ に利用したいサービスを設定します。
暗号化されたメッセージに対する返答メッセージのプライバシを保護したいなら、 ‘mew-protect-privacy-encrypted’ を ‘t’ にして、 ‘mew-protect-privacy-encrypted-type’ に利用したいサービスを設定しま す。この設定は、暗号化されたメッセージへの返答する場合、上記のすべてのメー ルに対する設定よりも優先されます。
以下に利用できるサービスを示します。かっこ内はそれぞれのサービスを表すシ ンボルです。‘C-cC-m’ や ‘C-cC-c’ と入力する際に利用されるサー ビスは、モードラインに表示されます。
PGP で署名
PGP で暗号化
PGP で署名後暗号化
PGP で暗号化後署名
S/MIME で署名
S/MIME で暗号化
S/MIME で署名後暗号化
S/MIME で暗号化後署名
以下の例は、すべてのメッセージに対し署名する設定です。
(setq mew-protect-privacy-always t) (setq mew-protect-privacy-always-type 'pgp-signature) |
以下の例は、暗号化されたメッセージへの返答メッセージに対し、PGP で暗号 化する設定です。
(setq mew-protect-privacy-encrypted t) (setq mew-protect-privacy-encrypted-type 'pgp-encryption) |
Draft モードでは、‘C-cC-pC-a’ で ‘mew-protect-privacy-always’、 ‘C-cC-pC-e’ で ‘mew-protect-privacy-encrypted’ の値を反転でき ます。
Draft モードにおいて現在書いている草稿に対してのみあらかじめサービスを指定 しておき、送信時にサービスを施すことを忘れないようにできます。現在の草稿 に対し ‘C-cC-m’ や ‘C-cC-c’ で施されるサービスを指定するには、 ‘C-cC-pC-d’ に続いて上記のサービスの 1 つを入力して下さい。現在のサー ビスをキャンセルするには、サービス名の代りに単に ‘RET’ を押して下さ い。
‘C-cC-c’ や ‘C-cC-m’ でメッセージを作成する際、署名や暗号化に 失敗したら、草稿に戻ります。このとき指定していたサービスはキャンセルされ ます。続けて ‘C-cC-c’ や ‘C-cC-m’ でメッセージを作成すると、普 通のメッセージが作成されるので気をつけて下さい。問題を取り除いた後、同じ サービスを望むなら、明示的に ‘C-cC-pC-d’ でサービスを指定するか、 ‘C-cC-s’、‘C-cC-e’ などを用いて下さい。
‘mew-use-old-pgp’ を ‘t’ に設定すれば(初期値は ‘nil’)、 ‘C-cC-s’ や ‘C-cC-e’ は PGP/MIME の代りに、古い PGP の書式に従っ てメッセージを生成します。添付領域がある場合は、エラーになります。
上記で説明した ‘mew-protect-privacy-*’ は、PGP/MIME のみに有効であ り、古い PGP には機能しません。‘C-cC-m’ や ‘C-cC-c’ で常に 古い PGP の署名を施すには、‘mew-protect-privacy-with-old-pgp-signature’ を ‘t’ にして下さい。
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