ここでは、 「イレブン・クライマーへの道」の著者がどんなクライマーか知ってもらうために、 自己紹介をします。
僕が最初にクライミングに触れたのは 2001年3月、31 歳のときで、 場所はアメリカのボルダーでした。 2ヶ月後、当時南町田にあった R.E.I. でシューズやハーネスを買い、 親友と毎週末ジムか岩場に通うようになりました。 そして、初の 5.11a を落したのは 2002年9月のことですから、 辿り着くまでに約1年半かかったことになります。
日本ではクライミングを教えてくれる知り合いはいなかったので、 まず R.E.I. で教えてもらった Stone Magic に通うようになりました。 今でも高いところは恐いのですが、 当時はひどい高所恐怖症で、 スラブの 5.8 をトップロープで登ることができませんでした。 Stone Magic には、ツインモンスター左足表に初心者の定番である 5.9 があります。 多くの人は、初めてのときに登れてしまうそのルートが、 僕にはなかなか登れませんでした。
もちろんリードはできませんでしたし、 手の力が弱く被った壁を登ることはまったくできませんでした。 Stone Magic でたくさんトップロープが掛っているアメリカンピナクルは、 被ったルートばかりです。 また、リードを練習できるスラブ壁もありません。
そこで、2001年8月からは JWALL に通うようになりました。 JWALL の奥にあるスラブ壁で 5.9 や 5.10a をリードする練習をたくさんやりました。 いつスラブの 5.10a をリードできるようになったかは、よく覚えてません。 スラブで 5.10a を登れるようになってからも、 薄かぶり壁の壁になると、 5.9 さえまったくおよびではありませんでした。 クリップの際に左手で保持できなかったからです。
前傾壁のルートは登れないので、 被ったボルダリングをたくさん練習しました。 JWALL には、垂壁、105度、115度、130度のボルダーがあり、 初心者用に A 〜 Z とう名の課題が設定されています。 うまい人を眺めていて、 被った壁は横を向いて登るのだということに気付きました。 そこで、 ガバを使って素直に直上する 115 度の課題 K や L で、 横を向く登り方の練習を何度もしました。 手に力がないため、足を使うしかありません。 そこで、 本で読んだダイアゴナルやインサイドフラッギング、 キョンを徹底的に体に覚え込ませました。 身体張力を感じれるようになったのも、この練習を通じてでした。
JWALL の入り口には、どっ被りの壁が三枚あります。 ここに取り付くには一年ぐらいかかるだろうなぁと思っていましたが、 なんと半年で中央の壁の 5.10a が登れました。 そのときの嬉しさは今でもよく覚えています。
前後関係は定かではありませんが、 おそらくそれより先にスラブの 5.10b を落していたと思います。 気が付くと 2001年の11月ごろには、スラブの 5.10a は簡単になっていました。
被った 5.10a が登れるようになったので、 2001年の12月ごろから Stone Magic に戻りました。 このころは、ツインモンスターの右足側面にあった 5.10b に何度も挑戦しました。 そして、翌年の 2 月ごろに登れたように思います。 このルートのおかげでツーフックを覚え、 今でも得意技になっています。
初めて 5.10c が登れたのが 2002 年の 8 月だったと思います。 このころから手に十分な力が付き、 今まで培った足技と融合して、 それまでの遅い歩みが嘘であるかのように急激に上達しました。 なんと 9 月の終りまでの 2 ヶ月間で、 5.10d や 5.11a が登れるようになりました。
僕にとって、クライミングとは楽しいスポーツです。
スポーツは他にジョギングとサッカーをしています。 ジョギングは大好きですが、お世辞にも面白さの刺激が強いとは言えません。 サッカーは面白いのですが、人と争わなければならなかったり、 人間関係が難しいといった問題があります。 クライミングは、面白い、人と争わなくてもいい、 今までひ弱だった上半身を鍛えられるといった点が気に入っています。
「クライミングは崇高なものだ」と精神論を説く人の意見は理解しますが、 僕は楽しければそれでいいです。 恐い思いをしたり、怪我をしたりするのは嫌です。
僕の理想は、見ている人が優雅だと感じるスタイルです。 腕の力は最小限に押さえ、なるべく足の力を使い、 遠いホールドも技と柔軟性を生かしてスタティックに取りたいです。 登り始める前によくルートを観察し、 手数も持ち替えのないよう最小限にしたい。 足もできることなら置き換えをせずに、 華麗なステップで登っていくのがいいですね。 力任せの登り方は大嫌いです。
| 身長 | 182cm |
| 体重 | 65kg (1kg ぐらいはすぐに変動します) |
| 体脂肪率 | 風呂上がりに体重計で測ると 15% 前後 |
| 握力 | 正確に測っていないが今だと 50kg ぐらい。始めたころは 20kg 台? |
| 指懸垂 | 4本指で、ゆっくりなら 5 回ぐらい。始めたころは、せいぜい 2 回 |
| 柔軟性 | 始めたころは硬くはなかった。今は柔らかい |
| 好きな言葉 | ガバ |
| 嫌いな言葉 | ランアウト |